第二子が亡くなったのは2019年の2月。今月でちょうど6年が経過します。
病院で「心拍が止まっている」と告げられたあの瞬間から数年間は、表面上は「ふつう」の状態に見えていたかもしれませんが、様々な点で「ふつう」ではない状態が続いていました。
前向きになれたかと思うと後ろ向きになったり。
考えても仕方がないことを何度もぐるぐると考え続けていたり。
攻撃対象となる人が知らず知らずのうちに自分の中に出来上がっていて、その人を強く憎んでいたり。
極端な思考回路になっていしまっていたり。
表面上は笑顔になる事もあるし、朝起きて仕事にも行くし、仕事も最低限はこなせていました。
でも、やはり、心の底から「健全」な状態では無かったと思います。
そして6年が経過した今はどうかというと、おそらく「健全」な状態にあると思います。
悲しみから6年が経過した「いま」の姿と、そこに至るまでに何をしてきたか、少しでも参考になると嬉しいです。
7年目の現在はどんな風に生活しているか
わたし自身の生活のこと
現在は、小学2年生の長女と、現在3歳の三女の二人の子供を育てながら仕事をして生活をしています。
夫婦ともに実家が遠方にあるため、リアルツーオペ育児をしつつ、仕事と子育てと家庭をなんとか回しながら過ごしている日々です。
↓↓リアルツーオペ育児にはこちらで少し触れています↓↓
きれいに両立が出来ているかというとそうではなくて、お手玉三つを何とか気合を入れてやりこなしている感じですね。
ぱっと見ると、「元気で健康な忙しい人」という感じに見えると思います。
きっとこの辺りは土台となる精神状態が安定し始めたからこそ出来ているのかなと思っています。
いまの「元気な人」の状態になるのに、3~4年はかかったかな、と感じています。
次女の立ち位置
次女はお墓には入らず、ずっとおうちにいます。
リビングの少し高い位置にある作り棚の一角が彼女のスペースで、「いのりのおうち」の中にちょこんと座っています。
お骨をどうするかは、各家庭の事情やご家族の考え方によるところが多いので正解はないと思います。
幸か不幸か、わが家は両方の実家が遠方にあるため、お墓も遠く、納骨することが現実的に厳しい事もあり、親たちへ相談はせずに、夫婦で手元供養をすることに決めました。

反対されたり意見を言われて、心を乱されたくなかったのが本音です
近所の仏具屋さんなどを見て回ったのですが、なかなかしっくりくる物がなく、悲しい気持ちになった記憶があります。
それだけ、世の中では需要が低いものなのか、とか。思っていましたね。
ペット用を案内されたときはとても複雑な気持ちでした。
一般的な仏具屋さんなどでは赤ちゃん向けの物は取扱いが少ないのはやむを得ない所だと思うので、ネットでの検索をお勧めします。
「手元供養」と調べると、「良くない」というワードが目に飛び込んできたり、年齢層が高い方たちからはあまり良く思われない事があるのも事実です。
しかし、周りの意見も大切かもしれませんが、一番大切なのはご夫婦がどうしたいか、だと思います。
この先、納骨はいつするか、などは具体的には決めていませんが、自分が亡くなる時に一緒に棺に入れてもらえたらいいかなとぼんやり思っています。
娘たちが大きくなったらお願いしようかなと、ぼんやり考えている程度です。
姉妹の関係性
次女が亡くなった時、長女は2歳9か月でした。
この年代のきょうだい児がいた場合、赤ちゃんが亡くなったことを伝えるのか、悩みどころだと思います。
伝えるとしても、どう伝えるべきなのか。恐怖やトラウマになることもあるし、理解追いつかない場合も考えられるため、とても悩ましく、これにも「正解」はないのかと思います。
ほんの一例ですが、わが家では長女にすべてを伝えることを選択しました。
長女がいろいろと発達が早めだったことや、「正しく知る」事が彼女にとって一番の安心につながると考え、次女の身に起こったできごとを彼女に伝わる表現でしっかり伝え、共に過ごして共に見送りました。
このことが正解だったかどうかはまだまだ分かりません。心に大きな負担になったのではないかと不安になる事もたくさんありました。今もその懸念は完全には消えていません。
しかし、妊娠中も良くおなかに話しかけてくれていた長女。出産後も、6年経った今も、良く話しかけています。
妊娠中も今も変わらず、私がアフレコして会話を楽しんでいます。これも正しいかどうかはわかりません。
でも、長女は私が地声で返答しようものなら「ママじゃなくて次女ちゃんに言ってるの」と怒り、次女とのお話を楽しんでいるようです。

↑↑長女が3歳くらいの頃に描いた絵です。↑↑
真ん中の大きい子が自分で、左上の小さい子が妹(次女)だそうです。ある日楽しそうにお絵描き帳にかいていました。
この絵を見たとき、本当にうれしかった。嬉しくて涙がでました。
一生大切にしたい私の宝物です。今でもリビングに飾っています。
今では3歳の三女も一緒になって話しかけています。
三女に関しては何をどこまでわかっているかは謎なのですが、楽しそうにしているので良しとしています。

↑↑ホワイトボードに落書きされた三姉妹の絵(作:三女)↑↑
長女と三女はしょっちゅう喧嘩していますが、なんだかんだで三姉妹仲良しなようです。
模索する日々の先に「強くしなやかな心」が待っていた
ここに至るまでは、決して平たんな道のりではありませんでした。
普段の生活を起こる事、長女を育てる事、仕事に戻る事、レインボーベビーを妊娠・出産する事、そのすべてに大きなエネルギーが必要でした。
何をするにも「心が安定している事」は大切です。
私はを「心の安定」のためにこのような事を行ってきました。
- 同じ様な経験をした人の体験談を見聞きする
- 実際に会って話を聞いてもらったり、経験を聞く(ピアサポートの利用)
- 自分に起こっている精神状態について学ぶ(グリーフケアを学ぶ)
- 自分にとって心地よいセルフケアの方法を知る
- その時の状態を受け入れながら日々を過ごす
振り返ると、本当に手探りで模索しながらやってきました。
うまく行かなかったり、自分には合わないかもと落ち込んだり、失敗する事もありました。
でも、その道のりや上手く行かないプロセスがある事で自分と向き合う時間が多くなり、結果としてそのおかげでグリーフ(悲嘆)を強くこじらせる事なく今を生きていられるのかなと思います。
自分で言うのもなんですが、元々メンタルは弱くなかったのですが、この6年間で「折れないしなやかな心」を手に入れられたと思っています。
「体験談」を探すときには書籍もおすすめです。
衝動的な書き込みなどではなく、第三者も介入しながら落ち着いた表現でまとめてあるため、読む側の心の負担が少なくてすみます。
焦らなくても大丈夫、あなたのペースで歩けばいい
グリーフ(悲嘆)から、心が落ち着いた状態になるには概ね4年程度の時間が必要と言われています。
しかし、これは誰と(親、兄弟、子、配偶者)の別れなのか、どのような別れ方だったのかなどによって異なります。
「子」と一括りにしても、20歳の子供と流産・死産ではおそらく異なると思います。
頭ではわかっているけれど、心が付いていかない、という状態で数年間足踏みをしたり、元気になったと思ったらまた気持ちがふさぎ込んだりと行ったり来たりすることもあるかと思います。
それでも、「今日はほんの少し気持ちが落ち着いてる」と感じる日が少しずつ増えて、少しずつ悲しみを横において、過ごせる日が増えてくると思います。