幸福度120%!読み聞かせボランティアをやってみた

自分語り

読み聞かせボランティアってなに?

小学校で子どもたちに絵本を読み聞かせするんだよ

へぇ!資格かなにかいるの?

何もいらないよ!私の行ってる学校はボランティアの登録だけでOKだよ

私は娘が小学校に入学したタイミングで、「読み聞かせボランティア」に参加をしました。
始めてまだ2年目ですが、これまでに200人以上の子供たちの前で本を読んできました。

始める前は「やってみようかな」「でも私に出来るのかな」「上手に読めるのかな」と不安と緊張が大きかった読み聞かせボランティア。
でも初めてみると、そんな不安よりも幸福度が圧倒的に勝っていました。

今日はそんな読み聞かせボランティアをお話します。

【小学校版】読み聞かせボランティアの活動

読み聞かせボランティアは、絵本などを読み聞かせるボランティアで、子ども向けや大人向け、図書館や小学校など様々な
場所で活躍している方が多くいらっしゃいます。

私が参加しているのは小学校の読み聞かせボランティア。

参加者は在校児童のお母さんが多いですが、おばあちゃんや、卒業生のお母さんなど、地域の方も多くいらっしゃいます。
学校によって活動頻度や内容は若干異なるかもしれませんが、私の活動についてご紹介です。

活動頻度

月に1~2回の活動です。
生徒数が多いため、低学年の日と高学年の日が別日で設定されており、どちらも担当が割り振られている場合には月に2回参加します。

私は仕事もあるため、概ね月に一度の参加。会社の繁忙期にはお休みをするようにしています。

活動時間

読み聞かせは朝の15分。
普段はその時間を「朝学」の時間とされており、朝の会が終わった後、1限の授業が始まる前の時間を活用しています。
開始時間の5~10分前に集合して、それぞれの教室へ散り、終わったら簡単なレポート(何を読んだかの記録と、ちょっとした感想を手書きで記録)を書いて終了。
拘束時間は大体30分くらいです。

活動内容

  • 事前準備(絵本選び、練習など)
  • 実際に読み聞かせ
  • 簡単なレポート

活動の内容としては上記の通りです。
項目としてあげてみましたが、事前準備に関しては人それぞれ。これらに関しては少し具体的にお話をしたいと思うのでそれぞれを見ていきたいと思います。

【事前準備】人それぞれあったりなかったりします

事前準備はあったりなかったり、人ぞれぞれです。

私は読み聞かせる本を選ぶことが楽しいので、本選びにちょっとこだわりを持ってやっています。
さらに、読み方にもこだわりたいので、事前の練習もやる派です。

繰り返しになりますが、この辺りは個人の自由なので、活動内容に書くものではないのかもしれませんが、あくまで私の一例という事でご紹介させていただきます。

絵本選び 読み聞かせで読む本1~3冊を選ぶ

読み聞かせで使う絵本は基本的に自分で選びます。
学校の図書室で借りる事も可能ですし、ボランティア向けの本棚があるのでそこから選んで読むこともできます。
もちろん、自分で持っているお気に入りの一冊を読んでもOK。

絵本以外にも、子供新聞などの記事を抜粋して読む方もいらっしゃいます。この辺りはもしかするとローカルルールがあるかもしれないですね。

私は市立図書館で準備することがほとんどです。

長女が赤ちゃんの頃から月に1~3回、不定期ではありますが図書館通いを続けています。
一度にひとり5冊まで借りられるので、家族四人のカードを持って、20冊程度本を選んで借りてきます。

読みボラを初めてからは、この時に「次のクラスで読む本」という視点で2~3冊を選ぶようになりました。
家で子どもたちと読む本と、30人程度の前で読む本。これは少し違った視点で選びます。

1冊は掴みになるようなキャッチーで面白い、リズム感の良い絵本を。
もう1冊は季節に合わせた内容だったり、今ちょうど学校で取り組んでいる内容、など、その時の子供たちに身近なテーマの本を選ぶことにしています。

読み練習 わが子に向けて読んだり一人で読んだり

本を借りてきたら、読んでみます。

私の場合は、読み聞かせボランティアを娘がとても好意的にとらえているので(娘に「やってよ!」と言われて始めた位)
「この本、次に〇組で読もうと思うんだよね」というと、興味津々でやってきてくれます。
そんな時は、絶好の練習相手として絵本を聞いてもらいます。

それから、ひとりで声に出して読んでみます。
時間を計りながら、少し大きな声で、30人に届ける事を意識して読んでいます。

子ども1人や2人に読むときとは、絵本の持ち方や、見る場所、声の出し方が変わります。
これは私のこだわりですが、めくるタイミングでワクワク感をあおってみたりもしたいので、その辺りの練習をする事もあります。

とはいえ、そんなに何度も入念にやるわけではありません。忙しいときは読み慣れた本を朝からさらっと読んでいくだけのこともあります。
時間を計るのも決められた時間内で何冊読めるかを把握するためにやる程度です。時間通りにピッタリ読むことを目的にしているわけではありません。

【当日】ドキドキしながら教壇へ

教室で子どもたちに読み聞かせ

いよいよ当日、子供たちの前で絵本を読みます。

私はまだまだ新人だからかもしれませんが、教壇へ上がる前は最高潮にドキドキします。
基本的には同じクラスに行く事が無いように担当が割り振られるので、いつでも「初めまして」。

娘の友達がいたり、近所の子がいたり。
保育園時代に見かけたある子がいたり、全く知らない子ばかりだったり。

少し照れくさくもありますが、『「絵本の人」の仮面』をかぶる気持ちでスイッチを入れて、心を込めて読みます。

もちろん、あまり反応が良くないこともありますが、どっかんどっかんと盛り上がることもあります。
低学年のクラスでは盛り上がりすぎて3冊準備しているのに2冊目も駆け足で読んで何とか時間内に終わった、という事もあります。

大爆笑、大盛り上がり、というタイプではないお話でも、心に響いている感触を得られることもあります。
ひとりひとりの視線が真剣で、「心でしっかりと聴いてくれている」とこちらへ伝わってきたときは、これ以上ないほどの充足感を得ることが出来ます。

簡単なレポートを書く

読み聞かせが終わると、それぞれの教室から集合場所へと皆さんが戻ってきます。

「どうでしたか?」とか「すごく盛り上がってましたね」とか、ボランティア同士でそんな話をすることも。
レポートは読んだ本のタイトルと、感想などを簡単に書いて終了です。
このレポートは担任の先生に見てもらい、その後ボランティアのファイルに綴じられます。

私はこの時に前回書いたレポートを見るようにしています。
これはクラス担任の先生によるのですが、コメントを残してくれる先生もいてそれが楽しみです。

いくつになっても、「お返事」を貰えるのって嬉しいです。
そんな気持ちに気づかされるのも、このボランティアの魅力かもしれません。

なんとも言えない充足感に包まれる帰り道

滞在時間30分程度の短い時間ですが、帰り道はとても心がほくほくしています。

絵本を通して子供たちと思いと言葉を交わす時間。
それを教員免許も何も持っていないただの「私」が担わせてもらえるのは、なかなか無いことだと思います。

私が絵本選びにこだわるのも、この「15分」で、子供たちの心に少しでも思いを届けられたらと考えているからです。

絵本は「大切なきみ」へのメッセージがこもった宝物

どんな絵本にも、作者の方の素敵なメッセージが込められています。
私はどんな絵本にも「大切なきみ」へ届けたい思いがある、と思っています。

小学生になると絵本の読み聞かせの機会は幼稚園、保育園に通っている頃に比べてぐっと少なくなります。
読み聞かせの時間がある事で、成長過程のとても大事な学童期にも絵本に込められた思いを子供たちに届けてもらえることは、イチ親としてもとてもありがたいことです。
そして、ボランティアとして、地域の子供たちの成長に少しだけかかわらせていただけることは大きな喜びです。

もし、読み聞かせボランティアに興味を持たれていて、どうしようかなと悩んでいる方がいたら、ぜひ一度勇気を出して参加してみてください。

きっととても楽しい、幸福度の高い時間を過ごすことが出来ると思いますよ。

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