【TBS火曜ドラマ「対岸の家事」第2話レビュー】絶滅危惧種の専業主婦になりたいワーママの感想【ネタバレあり】

子育て

火曜ドラマ「対岸の家事」4月8日(火)放送の第二話、おもしろかったですね!

今回も多部未華子さん演じる「専業主婦」と、江口のりこさん演じる「ワーキングマザー」。

そして第二話からはディーンフジオカさん演じる「育休エリートパパ」が登場します。

ディーン様、はまり役!!

年齢も性別も立場も違う三人の人生を通して、描かれる生き方。

今回もちょっとネタバレを交えつつ、37歳ワーキングマザーの私が視聴した感想をお話していきたいと思います!

「自分より仕事が出来ないやつ」が出世していくモヤモヤ

江口のりこさん演じるワーキングマザーのもとに、かつて同じ部署(営業)で働いていた同僚が差し入れを持ってきます。

そして、「俺、課長になったんだ」とニコニコ笑顔で名刺を取り出し報告をします。

江口さん、本当演技派ですよね。コンマ一秒の「真顔」からの、笑顔。

ここにすべての感情が詰まっているように感じました。

ここは劇中では描かれていませんが、おそらく、結婚や出産などのライフイベントのタイミングで営業の部署を離れて、現在の部署に異動になったのでしょう。

「かつての営業のエース」と(たぶん)現在の上司に声をかけられているシーンがありました。

おそらく、営業の仕事が好きで、きっと能力も高かったのでしょう。

しかし、ふたを開けると、自分よりも能力が劣る「仕事できない奴」が出世をしている。

そして持ってきた手土産は、自分が定番にしていたお菓子。そこさえも真似をされて、美味しい所持っていかれている。

これは、ワーキングマザーとして働く身にはなかなか刺さりました。

ワーママ
ワーママ

わかりみが深すぎるー!

私も転職前、大学を卒業して最初に就いた仕事がメーカーの営業職でした。

なので、子どもを二人生んで育てながら続けるのはとても難しい仕事だというのは経験として感じます。

実際に、当時一緒に営業職として働いていた女性社員は、15年経った今、全員離職しています。

現在私は別の仕事に就いているのですが、育児休業を経て、出勤して。

何度かの辞令のタイミングを経ていくと、自分の同期入社の子が先に昇進をしていくという事も経験しました。

あの「コンマ一秒の真顔」を経験しました。

悔しい、でも、仕方ない。

だってこれは「自分が選んだ道」だから。

なんだか私には、これが「呪い」のように思えます。

のりこさん、潰れないでほしいですね。

社会から取り残された孤独で辛すぎて仕方ない

育休中の「社会から取り残されている感」はめちゃくちゃよくわかる。

劇中では、ディーンフジオカさん演じる育休パパが、

「社会の中に居場所すらない」と孤独を感じるシーンが描かれていました。

孤独な育休母
孤独な育休母

…私も同じ境遇でした

特に、近隣に頼れる人がいなかったり、昔からの友人知人がいない環境だと、仕事仲間はみんな仕事してるし。さらには色んな事情で親が頼れなかったり。

全く同じタイミングで運よく育休を取っている友人が近くに居ればいいかもしれないけど、そういう事でもなければ孤独は深まります。

社会とのつながりを感じられるのは、家から徒歩数分の所にあるドラッグストアの店員さんとの会話。

「ポイントカードお持ちでしょうか」

「クーポンは何かお持ちですか」

「お会計は〇〇円です」

「お支払いは?」「クレジットでお願いします」

「来週使えるクーポン入れておきますね、ありがとうございました」

会話っていうかただの定型文接客ですね。でも、これが私の社会とのつながりを感じる瞬間でした。

子供が小さい時の孤独は、本当に根が深いです。

専業主婦ってそんなにダメかな?

ドラマ全体で描かれている雰囲気として、専業主婦を低めのポジションで描いているなぁ、と感じます。

そして、「常に元気」で「常に心身共に余裕がある」上に、「時間もたっぷり」ある様に描いてるなぁ、と。

これ、多分だけど専業主婦の人が見るとイライラポイントなんじゃないかと思います。

『うちの子があなたみたいにならないように教育しなければならない』そんなこと言われる筋合いありますか?笑

そんな暴言いわれても付き合いが続くのはドラマだけですよ

お金はもらってないけど「家のことをやる」ってそんなにダメですかね。

働き方と生き方は、「お金」と「時間」だけで評価されるのでしょうか。

子を持たない生き方をするなら、それが生き方の軸でいいと思うのですが、子どもを育てる生き方を選択しているならば、「家を整える」というのはマネタイズ出来ない重要項目だと思います。

というか、マネタイズ出来ないからこそ大事なことだと思います。

ここでいう「家を整える」こととは、掃除・選択・料理・買い物・洗い物、だけではなく、子どもの心、親の心、そういったものも含まれると私は考えています。

目に見える整理整頓以外にも、家庭に漂う「空気」を整えること。

それもとても大切で、尊い営みだと思うんですよね。

「俺の給料は二人で稼いでるようなもんじゃん」

これが言える人、素晴らしいですね。とらお、いい男だ。

『専業主婦&激務夫』の組み合わせ以外の夫婦でも言えるようになりたいですよね。

  • 時短妻(夫)&フルタイム夫(妻)
  • パート妻(夫)&フルタイム夫(妻)
  • 時短妻&時短夫
  • フルタイム妻&フルタイム夫

他にも自営とか、フリーランスとか、色んな夫婦の形はあると思いますが、どんな形であっても

「夫婦の稼ぎは二人で稼いでいる」と思ってチーム戦で生きていきたいですよね。

「誰の金でメシ食ってると思ってんだ」的な事を言う旧時代のヒトこそ、絶滅していただきたい所です。

劇中ではプチトラブルからそこそこのトラブルまで描かれていた第二話でした。

どの立場で子育てをしている方でも、「わかる」と共感できる瞬間があるのではないでしょうか。

火曜ドラマ「対岸の家事」第3話 “肩代わり”で問題解決…??は、4月15日(火)10時から放送です!

次の放送も楽しみですね。

最後までおよみいただきありがとうございました!

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