地域差ってどういうこと??都会と田舎の差ってこと?
それもあるけど、同じ市内でも学区ごとに特色があるんだよ
えっ!同じ市内でも??それって私立小学校だと違いはありそうだけど、まさか公立小学校でも?
そうそう!「〇〇市立」の公立小学校の話だよ。
徒歩15分くらいで行ける隣の学区とでも差があるんだよ。
公立だったらどこに住んでいても同じ条件なのかと思った…
「地域差」っていうけど「地域」の単位っていったい何?
全国版でお話したように、どこに住んでいても等しく訪れる小1の壁があります。
一方で、地域色が強い壁というもの存在しています。
というのは、都会と田舎?都道府県?それとも市区町村??
実はそれよりもっと細かい、同じ市区町村の中でも学区によって特徴があるのです。
では、大まかにどのような「地域差」があるのか見ていきましょう
都会と地方、学区ごと、学年ごとにも違いがある?
「地域」と一括りに言ってもその単位は様々です。
ここでは2つの「地域」の分類と、それに加えて「学年」という観点で話していきます。
都会と地方:「学校」「学童保育」以外の「公的ではないサービス」の差
「都会」と「地方(田舎)」にある差。
それはズバリ「学校」「公立学童」以外の利用可能なサービスの違いです。
都会には公立学童以外に民間学童の選択肢も多く、それ以外にもお迎えをお願いするシッターさんなど「公的なもの」以外の民間企業が提供しているサービスの選択肢が多く存在します。
地方の場合には、そもそもサービスが無かったり、シッターさんが自分の住んでいる所へ来てくれなかったり。
使えるサービスの選択肢が多いという事は、そもそもの戦闘能力を高められるようなもの。課題がたくさんあっても使えるサービス(技)があれば凌げる場合もありますよね。
どんなサービスが使えるのか使えないのか。それを知る事で、ご家庭にとっての「壁(課題)」への対応方法も変わります。
学校区ごと:「居住人口」「生徒数」「学童保育数」に差
小学校の学級数には国が定めた適正規模というものがあり、小学校では1学年2~3学級が適正規模とされています。
この適正規模よりも生徒数が多く学級数が多い場合は「大規模校」、少ない場合は「小規模校」と呼ばれます。
同じ市の、同じ教育委員会のもとであっても、大規模校と小規模校ではあらゆる場面で違いが出てきます。
一概にどちらが良い・悪い、というわけではなく、あくまで「違い」があるという事です。
そして、働く母親の皆さんに重要となるのは、この違いにより学童保育の環境に違いが生じるという事。
例えば、大きめの住宅地の分譲があったり、大規模なマンションが新規分譲された場合。
購買層が「ファミリー向け」である場合は、新規分譲から数年後に小学生が大量発生することが考えられます。
そうした場合、その分譲地の小学校区では、入学者数の増加に伴い学級数が増え、大規模校へなっていくことでしょう。
同時に、学童保育を利用したい児童が増えた場合。学級数は簡単に増えますが、学童保育の増設はそう簡単ではありません。
それは、公立の学童保育といっても、自治体直営の「公設公営」の場合と、業務委託の形で民間業者等が運営している「公設民営」の場合があるためです。
「公設民営」が多い自治体であれば、増設してくれる民間業者がない場合は増設はできない可能性が大きくなります。
しかし、今後も継続的に児童数&利用者が多いと見込まれた場合は、学童保育増設や新設に手を上げる民間業者が出てくる可能性も。そのため、一概に「大規模校は学童保育入所が困難!」とは言えないのです。
逆に、小規模校とまではいかずとも、児童数が減少しており、学童保育の運営を行っていた民間業者が撤退し、集約をされる場合もあります。全体の入所希望者が少なくても、そもそもの受け皿が少ない場合は、入所倍率も上がることとなります。
お住まいの地域の学校が「適正規模」「大規模校」「小規模校」のどこに該当するのか、ぜひリサーチをしておきましょう。
学年によって生徒数に差がある!クラス数が異なることも
うちの子が通う予定の小学校のクラス数は1学年4クラスらしいよ
近くに住む職場の先輩に教えてもらったんだ!
今の2年生は6クラスあるって聞いたよ。お子さん何年生なの?
えーっと、5年生って言ってたかな?
同じ学校でも学年によってクラス数が違うって本当なんだ
小学校の一クラスあたりの上限人数は法律で定められています。
小学校1年生は1クラス上限35人、2年生以上は1クラス上限40人
しかし、令和3年に法律が改正され、この上限を全学年共通に35人とする事となりました。
令和7年度までに学年進行に合わせて段階的に引き下げられている所です。
これまで、学年によって学級数が異なっていたのも、2年生以上だと1クラスの上限人数が多いことが影響していた場合もあります。
しかし、新入生の人数がその年によって異なる、というのも事実です。
わが子が通う小学校でも、新入生の学級数はその年によって異なります。
「あと〇人増えるともう1クラス増えます」と、入学説明会の時に小学校の先生から説明があった、という話も耳にします。
こればかりは入学年近くにならないとはっきりした事はわかりません。
年によって学童保育の入所難易度が変わる事もあるため、事前にリサーチして、万が一落選した場合の対策を考えておくことも必要かもしれないですね。
まとめ:地域差は「都会か地方」だけでなく「学校区単位」でも発生!同じ学校内でも「学年単位」の差も存在する
今日は【地域版】小1の壁、という事で、「地域差」で生じる壁が変わるという事についてお話しました。
重要なのは、これらの違いの有無、どちらが良いか悪いか、という事ではありません。
違いが存在するという事を知り、それがあなたの家庭にとっての「壁」となる可能性があると把握することが大切です。
一般的な壁以外にも、地域の実情によって生じる壁がある事を知り、よりよい小学校生活をスタート出来る事をお祈りしています。