【実録】36歳、夫 大腸がんステージ4|原発巣「手術」の記録

大腸がん治療記録

こんにちは、私は二人の子供を育てる36歳ワーママ。
子供たちは3歳と8歳の女の子です。

昨年の夏の終わり、同い年の36歳夫が大腸癌ステージ4と宣告されました。

怒涛の一か月目、待期期間の二か月目を経て、いよいよ手術です。

同じような経験をされた方のお役に立てればと思い、診断からの6か月間の日々、この記事では『原発巣の郭清手術について』お話しようと思います。

※※なお、ここに書いているのはあくまで夫の場合の一例です。同じ病名、ステージであっても状況は異なるので、医師の診断をしっかり仰いでご判断をお願いします※※

術後1週間で退院!傷跡は3cmと5cmの2か所だけ

結論から言うと、手術は無事に成功しました。

そして、手術翌日から痛みはあるものの歩行が可能で、一週間後には退院することが出来ました。

お腹についた傷は、3㎝程度の物と、5㎝程度の傷が二か所だけ。

夫の手術は、2023年に日本に導入されたばかりの先端医療機器、手術支援ロボット「ダヴィンチSP」を用いて執り行われました。

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引用:インテュイティブサージカル合同会社

この治療、保険適用内の標準治療なのです。

そして、入院時にマイナンバー保険証を「ぴっ」としてきたおかげで、高額医療制度が適用となり、窓口でお財布を極端に痛めることも無く、退院の日を迎える事ができました。

それでは手術までの記録を時系列で辿っていきたいと思います。

隣県の大病院での手術

夫の手術は、初診で病院に行った日から1か月と3週間後の事でした。

約2か月間、一刻も早く悪い部分を取り除きたいと願い続け、ようやくこの日が近づいてきました。

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夫が手術をした病院は、自宅から車で約2時間弱の隣の県にあります。

とても大きな病院で、病床数は国内最多クラス。病院内でちょっと迷子になるほど、広い病院です。

大きいから良い、都会だから良い、というわけではありませんが、やはり大病院には人(医療スタッフ、患者)が集まり、設備が整っています。

ホームページの医師一覧を見ても、医師の数の多さ、そして「認定医」「技術認定医」の多さには、やはり地方都市の病院との違いを感じました。

もし、現実的に行き来する事が可能なのであれば、症例数や医師の数、設備が整った病院を検討の一つに入れる事をお勧めします。

「現実的に行き来できるか」を検討するための検討材料のひとつとして、手術前の通院頻度についてお話します。

手術までの通院回数

セカンドオピニオンをオンラインで受けた後、2回の通院を経て、手術の二日前から入院し、手術に臨みました。

・A病院(初診の病院)…1回+入院9日間
・B病院(転院候補1)…2回
・C病院(PET-CT撮影のため通院)…1回
・D病院(実際に手術した病院)…2回

手術前の通院はこんな感じでした。

初診から手術まで、すべての病院を合わせると6回の外来受診をしたことになります。(D病院以外は、居所がある県内の病院)

夫の場合は初診時にそのまま9日間入院をしたため、必要な検査や処置を入院時に済ませているため、外来診察が少なく済んでいるかもしれません。

A病院にはPET-CTが無かったため、別のC病院へ撮影に行きました。

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引用:国立国際医療研究センター病院HP

県内・市内の病院が外来4回、入院9日間だったため、物理的な行き来はそこまで大きな負担ではありませんでした。

県外の病院への通院は待ち時間も含めて一日仕事となるので、娘二人が学校・学童・保育園にいる間に完了させるのはなかなか大変でした。

動ける時は自力で通院してもらった

わが家には祖父母や親族が近隣にいないため、朝一番で家を空ける事が難しい状況です。

そのため、隣県の病院へ行くときも、娘が小学校&保育園へ登園を終えてから出発します。

しかし、治療や検査の予約時間の都合で、どうしても娘の登校前に家を出る必要がある時には夫一人で病院へ行ってもらいました。

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手術前で体も元気だった事や、新たに何か検査結果が言い渡されるような通院ではなかったため手を振って送り出しました。

癌患者でも心と体が大丈夫な時は、出来る事はやってもらいます
少々スパルタなわが家の闘病スタイルです。

入院前の体調管理に戦々恐々

保育園児は、ありとあらゆる病原菌を引き連れて帰宅します。

「手術までくれぐれも風邪をひかないようにしてくださいね」と強く優しく主治医の先生に言われました。

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この「調整」は、小さい子供がいる家庭ではなかなか大変です。

入院が出来ないとなれば手術の日程も先延ばしになってしまいます。笑顔で力強く言った先生の言葉の「くれぐれも」の辺りに、ずっしりとした重みを感じました。

その頃、保育園では胃腸風が大流行していました。子供たちが体調を崩さないよう、細心の注意を払いながら、なるべくゆったりとした生活リズムで生活をしました。

結果として、手術までの一か月間は家族全員体調を崩さずに過ごすことが出来ました。

手術当日の立ち合いもNG?ほんと??

これは病院によるところも大きいと思いますが、原則として入院中の面会は出来ませんでした。

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そのため、手術直後の麻酔からぼんやり覚めた状態で会った後は、退院までは面会が出来ませんでした。(ちなみに、最初のA病院は時間に制限はありますが面会は可能でした。)

入院の日は朝早く病院へ行く必要があったため、この日も夫はキャリーケースを引いて一人で電車に乗って病院へ行きました。

さすがに気が引けたのですが、本人が「大丈夫」と飄々として言うのでお任せすることにしました。

ここで少しハプニング発生。

入院手続きを済ませた夫から「手術当日も立ち合いNG」との連絡。

終了後に先生からの話があるからそれを聞けるように終了時間ごろに病院へ行くよう言われました。
その他は何かあった時だけ連絡が行く、とのことでした。

結構大きな手術なのに立ち会いNG??え、本当?

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↑医療ドラマ好きの私は、こんな感じをイメージしていました。

何かあった時のために病院に居る必要があるのでは?と思いましたが、病院から言われたとの事なので、疑いながらも了承しました。

しかし、実際には手術中はキーパーソンとなる家族には待機場所が準備されており、有事の際には連絡が付くように「原則病院内にいるように」、となっていたそうです。(そりゃそうだ)

私は手術開始時間には間に合いませんでしたが、子供たちを通学&登園させた後に病院へ向かい、勝手に敷地内で待機していました。

終了予定時刻に手術室があるフロアへ行くと、「親族待機場所」というエリアの張り紙を見つけ(「やっぱり…!」)と苦い顔をしました。

手術の際は、術中に何かが起こる可能性もあるため、待機場所と何時から待機が必要か等、患者本人と親族でダブルチェックすることをお勧めします。

手術時間は約5時間。心ここにあらずで待ち続ける

そんなプチハプニングがありながらも、手術自体は無事に成功しました。

手術時間は約5時間。予定通りの時間とはいえ、この時間をヤキモキしながら待つのは大変です。

ちらっと見えた手術待機スペースでは、編み物をしたり、タブレットを持ち込んでいたりして過ごしている姿が見受けられました。

私は病院内に本屋さんとカフェがあったので、そこで本を物色したり、お茶を飲んで待ち時間を過ごしていました。

手術終了の連絡を受けるまでは、心ここにあらず、という時間が続きました。

終了連絡の後も、主治医の先生からの説明を待つため、小さな別室での待機をしました。

何とも言えない緊張感の中、自分の鼓動を感じながらじっと待ちました。

ほんの数分間の待ち時間だったと思いますがとても長く感じました。

無事に手術が完了し、原発巣と転移がある周辺リンパの郭清(病巣を取り除くこと)と共に、病理検査用に周辺のリンパと遠隔のリンパを複数採取した事等を聞きました。

病理検査の結果が出るまで約ひと月程度待つよう言われました。

無事に手術が終わったと聞いて、強張っていた肩の力がすっと抜けた気がしました。

それと同時に、病理検査で遠隔リンパの転移を確認するまでは心が休まらないな、という気持ちでした。

手術終了後、唯一の面会時間

手術が終わり、麻酔が覚めたとの事なので面会をすることが出来ました。

この先、約一週間入院するのですが、面会はこの一回だけが許可されていました。

初診からの緊急入院(A病院)の時は、急な話でとてもショックを受けていたこと、先が全く分からずただただ不安だったため、とりあえず毎日顔を見に行って、お互いの不安を紛らわしていました。

そうしないと、心が押しつぶされそうな気持でした。

しかし、今回は待期期間の二か月目でやるべき治療や、そのタイムスケジュール、どの段階ではどんな行動が必要かという事をしっかり考え、医師に確認をして治療に臨んでいます。

メンタルの土台をしっかり立てて臨んだ手術と入院だったため、面会が無くてもお互い心理的な不安はありませんでした。

そういう意味でも、手術までの待期期間をどう過ごすかは、チーム戦で臨む家族にとって、とても大切なんだと思います。

merakist-RxOrX1iW15A-unsplash.jpgこれは夫婦だけではなく、子供たちも同様でした。

突然パパがいなくなった夏の終わりは、娘たちも不安と寂しさで眠れなかったり、朝から号泣したり、心身に不調をきたしたりと大変でした。

しかし、手術の際の入院の時は心も安定しており、夫不在の10日間をとてもお利口に過ごしてくれました。

まとめ:標準治療で十分な治療を受けられる

驚異的な回復…などではなく、夫の場合は体に負担が少ない手術支援ロボットを用いた手術で手術を受けられたため、翌日から動くことができて、1週間で退院をすることが出来ました。  

最新機種の適応になるかは、手術のタイミングや担当医師が誰になるか(その機器を十分に扱える人物なのか)などによって変わる部分で、「運」である部分も多いのは事実です。

しかし、ある程度は戦略的に病院を選定し、初診外来の受診を行う事によってコントロールすることも可能です。

わが家はこの土地に縁もゆかりも無い、双方の実家も裕福ではなく、お金もない若年層家庭です。

それでも、この分野の権威である医師にオペに入ってもらい、最新の手術機器を用いた治療を「保険適用」で受ける事が出来ました。

無題.png【お金のニュース】「健康資産」を失わないために、トンデモ医療には気をつけよう【リベ大公式切り抜き】 – YouTube

↑本当にそうだと思います。

術後の体の回復はもちろん、手術費用に対する「心」と「お財布」への負担がとても小さく済みました。日本の健康保険制度、本当にすごいです。

どのように戦略的に病院を選び、名医に主治医になってもらったのか、という事についてはまた別記事でお伝えしようと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。この記事がどなたかの参考になれば嬉しいです。

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